星型、リング型、和柄のいずれのグループにも入らない作品(misc001)を「その他のグループ」に登録しました
モチーフとなる原型は特になく、主に無作為に描いたコマから規則性を見つけてパターン化した図形を作品として仕上げています
敢えて言えば、今回の作品は「ヨ」の文字をモチーフにしているかもしれません
共通した描き方は、円盤内に同じ形の部屋(格子)を割り振り、ひとつひとつの部屋に同じコマをはめ込む方法です
家紋とか紋章のイメージのように、コマの模様を単独でアピールするときに描きやすい手法です
それぞれのコマが自己主張できるように、角数は抑え気味で、今回の作品は14角の多角形がベースとなっています
今回の作品の線描の骨格は下図の通りです(赤い線がコマです)
この作品のコマは73個の節点を持ち、その中の54個の節点について前後両方向の方向線で曲線を描いているので、108個の方向点で曲がり具合を調整しています
このコマは開始点と終了点が同じ場所に配置してあるので、単独で「閉じた」図形となっています
したがって、コマは一筆書きになっているのですが、図形全体ではつながっていません
サポート線を使って描く方法もあるのですが、今回は全体を一気に描くのではなく、「マルチ描画」を採用しています
作品全体の構図を格子状に切り分けして、それぞれの部屋(格子)にコマを割り振る描き方です
全ての節点の座標がユニークになる場合には、コマ同士が重なることがないので、サポート線を使う必要性はあまりなく、後工程で削除する手間が省ける分生産性を落とさずに済みます
基本図形の複製を同心円上に貼り付ける
今回は、環状の基本図形を4重に配置してあります
基本図形の複製を縮小して、間隔が一定になるよう調整しながら貼り付けて仕上げました
仕上げ
コマの構図が4翼からなっているので、淡い色合いの4色を選んでいます
最後に、コマの中心に描いた「木瓜(もっこ)」を鎖状につなげた円を別途作成し、外周上に外枠として配置しました