植物のリースをモチーフにした新作(ring001)を「リング型グループ」に登録しました
リング型はコマの大きさが星型に比べ小さくなる傾向にあります
図形の中心から広がるというより、環状にコマが連鎖するイメージです
コマが小さくなる分、図形の角数は多くなります
この作品のオリジナルの「フリーフォーム」は29角形の多角形をモチーフにしています
この作品はベースパターンを2重に配置しています
内側のパターンは、外側のパターンを左右反転した構図になっています
コマの描画
制作手順としては、まず外側のパターンのコマを描き、節点の位置を調整しながらスムーズに連鎖できるようにしているのですが、重なり具合を合わせるところがこの作品のポイントです
外側のコマが出来たら、大きさを変えて反転したものを内側のコマとして描き、2つのコマを『一筆書き』になるように調整します
この作品では、コマの描画の際に注意したポイントがいくつかあります
- 交差する節点が同じ位置で重なるようにする(1,3,5,7番と9,11,13,15番)
- 接する節点も同じ位置に配置する(4と12番)
- 節点が接する場合、円弧が重ならないように、方向線を接線となるように調整する
3番目のポイントについてもう少し詳しく説明します
3番の節点は、別のコマの7番と接しているのですが、この時、それぞれの節点から前と後ろの線分に対して伸びている方向線は逆方向を向き、合わせると一本の直線のようになり(図の破線)、この節点を挟む線分はスムーズな曲線になります
向かい合うスムーズな曲線が重ならない(接するだけになる)ように、2組の方向線が、図形の中心点から相対的に同じ位置に来るようにします
言い方をかえると、3番の節点の方向線は、接する他のコマの7番の節点の方向線と完全に重なります
表計算ソフトで背景色を変え格子柄を描く
出来上がった「フリーフォーム」の背景色に黒を入れただけの図形がこちらです
色入れとアレンジ
基本のコマが4組の格子柄なので、4色の色を入れ、リング型のコンセプトを強調するために環状の外枠を加えて仕上げます
この作品は派生品を作る余地があり、例えばコマの凹凸を平たんにしたり、内側のリングの向きを外側と同じにするなど、おもしろい図形をいろいろ描くことが出来ます
アレンジ
バリエーションのサンプルを2つ紹介します