和柄グループに新作を登録しました(wagara007)

広大な海をイメージした文様として知られている「青海波(せいがいは)」をモチーフにした作品(wagara007)を「和柄グループ」に追加しました

最もシンプルな青海波の文様は蛇の目の円を交互に重ねて扇型の図形が鱗のようにつながったもので、この作品もこの文様をモチーフにしています(下図のパターンA)

青海波文様にはいろいろなパターンがある

パターンA
パターンB
パターンC

青海波の文様の描き方

平面の四方形に描く場合には、蛇の目の円を交互に複写して並べればいいので、それほど難しくはありませんが、円形の台紙上に描くに場合には、台紙の中心からの距離に応じてそれぞれの円(基本図形)の大きさが異なり、また真円でもないのでフリーフォームの接点の位置決めがポイントになります

特に、隣り合う基本図形の重なる円弧の描画を正確かつ滑らかに描くために接点を多めに配置する必要があります

下図のサンプルでは、左の基本図形の右下の円弧と、右の基本図形の左上の円弧を完全に重ねる(ピンクの線分同士が完全に重なるようにする)ために、それぞれの線分の両端の接点の位置とそれぞれの方向点が同じになるようにします

基本図形の描き方

まず、平面の四方形の上に蛇の目の円を並べて描きます

続いて、重なり合った円で分割された扇型の基本図形を切り出します

基本図形を貼り付ける台紙(ここでは方眼紙状)を用意します

この台紙に基本図形を貼り付け接点の位置情報を調べます

円形の台紙に基本図形を展開してコマを描画する

今回の作品は28角形の多角形を基に描いていますが、連続した2つの頂角に基本図形をつなげて描いているので、コマの描画を繰り返す回数は14回になります
基本図形は左端から描き始め、中央下の右端が終了点となるような『一筆書き』で、文様自体は単純なデザインとなっています

『一筆書き』となるように用意したサポート線を削除したものがこちらです

コマの接点と方向点はそれぞれ1,447点と2,350点、頂角数は14個あるので接点と方向点の総数は同様に20,258点と32,900点となり、かなり混み入った設計になりました

仕上げ

まずはモノトーンで基本図形の各円弧に黒と濃淡の異なるグレーを塗り、グラデーション効果を狙った作品に仕上げました

黒の代わりに薄い青緑を入れた作品がこちらです

グラデーションの向きを逆にして色も変えてみました
立体感が極まり蓮の実のように見えます

仕上げ

基本図形の外側の円弧を黒で強調しながら、和柄にふさわしい色を組み合わせて彩色しました

アレンジ

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