リング型グループに新作を掲載しました(ring004)

矢尻をモチーフにした新作(ring004)を「リング型グループ」に登録しました

ハートをモチーフにした作品を紹介してきましたが、この作品は同じ構造の中で上下向きを交互に変えた「矢尻」をモチーフにしています

骨格とコマ

この作品の書き方は基本的にring002と同じですが、基本となるリングは1連です、また交互に配置する矢尻の大きさは同じイメージになるようにしています

仕上げ

モノトーンで仕上げたのがこちらです

グラデーション

23角形の各長角に2つの矢尻を配置しているので、都合46個の矢尻をリング状に並べています
その一つ一つに46色の濃淡色を配置してリング状のグラデーションを描いてみました

多角形の角数に応じてリング上で回帰するように色を作りこんでいますが、この作り方についても「工房」の「作業室」で解説していきたいと思っています

アレンジ

角数を変えたアレンジです

その他のグループに新作を登録しました(misc003)

その他のグループ」に新作(misc003)を登録しました

コンセプト

この作品は和柄にもある「四つ菱」をモチーフにしているのですが、「四つ菱」個々のイメージよりも仕上がりの全体イメージに拘ったところがあるので「その他」のグループに登録しました

配色によっては「星型」にも見えるところがこの作品のポイントです

基本的な四つ菱模様

菱形を4つ並べた構図が「四つ菱」の基本形
仕切りの溝の幅の切り方でもいろいろな模様にアレンジできます

この作品の基本構図とアレンジ

基本単位の菱形を正方形に変えて、仕切りの溝を広げ、交差点にも小さな正方形を配置した構図を使っています

四つ菱の正方形を扇や銀杏葉に変えてアレンジもしてみました

骨格とコマ

コマの構図は串に刺した団子のようで、単純なものですが、仕上がりが「星型」になるようにカーブを付けたところがポイントです

仕上げ

外枠を加え、モノトーンで仕上げたのがこちらです
単純な配色では「四つ菱」のイメージは無くなっています

基本図形の四角を強調するのか、または仕切りの溝や交差点の四角に視線を向けるのかによって、いろいろなアイデアが浮かんできます

2色の緑で「四つ菱」を強調しました

アレンジ

いろいろアレンジした中から骨格とコマの一例を紹介します

「四つ菱」を意識できるように交差点の四角を丸に変え、各菱形も銀杏葉に変えてみました
丸を描く列と描かない列が交互するので、2列をコマにする必要があり、この影響でサポート線(青線)を使って『一筆書き』にしています

アレンジの作品例がこちらです

この他にもいろいろとアレンジを試みているので、バリエーションのページもご覧ください
バリエーションはこちらです

和柄グループに新作を登録しました(wagara005)

和柄の中でもよく知られている「亀甲」をモチーフにした作品(wagara005)を「和柄グループ」に追加しました

「亀甲」は六角形を並べた構図が基本になりますが、三つの六角形を組み合わせた”三菱”を並べた構図もよく知られています

基本的な亀甲模様

パターンA
パターンB

”三菱”を同じ方向に並べたもの

パターンC

上下の向きを横列ごとに変えて並べたもの

パターンD

上下の向きを縦列ごとに変えて並べたもの

パターンE

パターンDの変形で斜めの縦列ごとに並べ替えたもの

基本的な亀甲模様のアレンジ

今回の作品は主にパターンDとEを使いました

上下向きの違う二つの”三菱”を24角形の頂角に配置したので、図形の円周上には48個の”三菱”が交互に並んでいます

平面に展開するのと違うところは「七宝」と同じで、中心に近くなるほど幅を狭めなければならないので、単純に6角形を組み合わせられないところがこの作品を描く上で苦労したところです

基本となる図形の骨格はシンプルなもので、節点も混み合ってはいません

この基本図形をパターンDのように展開してコマ(下図)を作ります
今回は”三菱”の中に”三つ葉”を配置したかったので、サポート線(青線)を使って”三つ葉”を描いています

このコマの節点は484個、方向点も336個使っているので、図形全体では19,656個の座標を指定して描いています
これだけ多くの座標を指定すると、フリーフォームを描くのにも時間がかかるようになります(ハイスペックなPCが欲しくなります…)

「工房」の「作業室」でフリーフォームの描き方を説明するつもりでいるので、詳しくはその時解説したいと思っているのですが、実はコマを描く時には、台紙を作ってから節点の場所を指定しています

台紙というのは、方眼紙の様なマス目を円盤状に配置したものです
それぞれのマス目に記号を割り当てたうえで、各節点がどのマス目に入るのか、その記号を紐付けて各節点の座標を計算しています

この作品用に用意した台紙は、245×864=211,680個のマスを切っているので、この台紙を描くには、作品本体を描く以上の時間を要しました

仕上げ

サポート線を消してモノトーンで仕上げた作品がこちらです
外枠も加えてあります

この構図は配色によってイメージがかなり変わるので、いろいろなパターンにトライしましたが、一番のお気に入りがこちらです

アレンジ

パターンEを使って描いたコマと構図がこちらです

骨格からは緩やかな傾斜が渦巻きを連想させますが、配色次第で色々なイメージを生み出すことが出来ます

他のパターンを使ってアレンジした作品も含めた一覧をバリエーションのページに追加したので、こちらもご覧ください

星型グループに作品を追加しました(star005)

花をモチーフに描いた新作(star005)を「星型グルーブ」に追加しました

7角形を原型としているので、全体の構造もコマの設定もシンプルなデザインとして仕上がりました

こちらが、この作品の骨格(グレー)とコマ(ピンク)です
コマの節点は7個で、全体でも42個です

単独の花びらを作ってから、コピーして並べても描くことはできるのですが、もっと大きな角数に展開することもあるので、このコマの様に『一筆書き』で描いています

ただ、他にも書き方はあるので紹介しておきます

ひとつは、外側を描いてから、続けて中心側を描く方法です
ただ、どうしても2つのコマを用意しなければならないので2度手間になってしまいます

もう一つは、サポート線を使う方法です
このケースでは、サポート線も構造線として使うことができそうです

仕上げ

シンプルにモノトーンで仕上げたのがこちらです

「花」をイメージして配色しました
外枠も加えています

アレンジ

サポート線もフレームに使った作品のアレンジです

専用ソフトに取り込まなくても、表計算ソフト(エクセル)の書式設定でもかなりのことが出来ます

リング型グループに新作を掲載しました(ring003)

前作(ring002)に続いてハートをモチーフにした新作(ring003)を「リング型グループ」に登録しました

リング型の作品コンセプトは一連の幾何学模様を描き始めてから、しばらくして思い付いています

星型が偶然できる模様に魅力があるのに対して、リング型は個々のデザインのイメージを確立してから描くので、コマの描画は比較的シンプルな構成になっています

この作品の原型とコマは1重のリングから始まっています

最大のポイントはハートをハートらしく描くことなので、節点は極力少なくし、角数も全体のバランスを考慮して試行錯誤の結果12角としました

ひとつの頂角の中に2つのハートを交互に向きを変えて配置しています

基本的な配色と合成

ハートを横切るサポート線をあえて残して、格子状に配色した構成が基本になります

この基本形を複写/縮小して同心円状に並べて合成していきます

渦巻き状のイメージを持たせるために、それぞれのリングを回転して調整します
外枠も加えたアレンジが今回の骨格です

仕上げ

角数が12角、それぞれの頂角に2つのハートを配置しているので都合24個のハートがリング上に並んでいるので、配色には黒以外に8つの色を使ってハートをちりばめた作風に仕上げました

アレンジ

格子の組み方で変わったイメージを描くこともできます

星型グループに作品を追加しました(star004)

2つの星型を組み合わせて描いた新作(star004)を「星型グルーブ」に追加しました

原型の多角形は17角で、デザインとしては毬をイメージしています

角数も多く、骨格は混み合っていますが、配色によっては球体を連想できるような配置にチャレンジしました

2つの図形を組みあわせているので、分かりずらいコマになっていますが、それぞれの図形に分けてみるとコマの構成が見えてくると思います

ひとつは鋭角な頂角、もう一つは幅広な頂角の図形を組み合わせています

それぞれの図形を完成させた後、重ねて描くこともできますが、『一筆書き』で描いた方が応用範囲が広がるので、上記のようなコマを使って一気に仕上げています

この図形のポイントは、ひとつの座標に最大4つの節点を交差させているところです
曲線の滑らかさだけを狙うと、交差する節点が増えて、極小の格子が出来てしまうので、近接する節点を重ねることによって、格子の混み合いを調整しています

仕上げ

外枠を加えたモノトーンでは、ドーナツ状の立体感に挑戦しました

仕上げは、暖色を組み合わせて、グラデーションの効果を狙っています

アレンジ

外側の線を消して円形に変形しても、また違った印象が得られます

和柄グループに新作2点を登録しました(wagara003/004)

千鳥とともに和柄を代表する「七宝」をモチーフにした作品(wagara003)と(wagara004)の2点を「和柄グループ」に追加しました

「七宝」は真円を等間隔に重ねた柄で、構図はとてもシンプルです
また、配置によって2通りの構図にアレンジすることが出来ます

ただ、円盤状に配置するためには厳密には「真円」では整列できないので微妙に調整を加えています

wagara003

この作品の節点は正方形の4辺の中央という規則性を利用できるので、節点の位置を指定することはそれほど難しくありません
苦労したのは、真円に近づけるための曲がり具合です

モノトーンの配色も2通りありますが、外郭に色を入れた方が引き締まる気がします

「七宝」の基本構図にとらわれず、7角形の複合図形を意識して青と藤色を基調に配色してみました

アレンジ

同じ線描に配色のアレンジで雰囲気の異なる図形を描くことが出来ます

捻りを入れても面白い構図が描けますが、捻りすぎると真円のイメージを保つのが難しくなります

wagara004

「七宝」のもう一つの構図がこちらです

両方ともに21角形を原型にしていていますが、円の重なる位置の置き方で円の大きさが違って見えるところがおもしろいです
なお、こちらの作品では節点を多めに配置していますが、「円」の描き方にもいろいろあるので、方向線の引き方について学習しながら描きました

仕上げは、困った時の黒と茶系の配色です
こちらも7角形を意識していますが、それほど強調はしていません

シンプルなモノトーンとアレンジ2点です

星型グループに作品を追加しました(star003)

星型の中では、ちょっと変わったコマを使った新作(star003)を「星型グルーブ」に追加しました
コマの線描はシンプルなものなのですが、星の先端を180度捻ることによって、図形の外周部の存在感を強く出すことが出来た作品です

星型の定番になりつつあるのですが、この作品も7角形の複合型に編集したいので、28角形の多角形を原型としました

コマの原型はシンプル

この作品の元となった線描は、28個の頂角を連続して描いたタイプで、これだけではリング型に近い描画になっています

この段階でのコマ(緑の線)は、ひとつの頂角を描ければ良いので、節点も10個しかありません

これだけでも彩色次第で作品に仕上げることはできるのですが、図形の中心のスペースも使いたくなって、アレンジを重ねていきました

最初のアレンジでは、コマ(青の線)は2つの頂角をカバーし、ひとつのコマごとに1個の”しずく”を内側に配置しています

これは、内側に28個の”しずく”を描くと混み合ってしまうので、”しずく”が重ならないようにした結果です

なお、このコマでは『一筆書き』にならないので、サポート線(赤の線)を使っています

コマの仕上げ

次に、外側の星の先端部に注目し、ここの”しずく”も独立した印象を持たせたかったので、交互に大きさを変えて間隔をとるようにアレンジしました

外側の”しずく”を大中小の3つの大きさに変形して、4つの頂角をコマとする7角形の複合型にアレンジしたものが、今回の作品のコマ(ピンクの線)です

なお、途中の段階では必要となったサポート線は、4つの頂角をカバーしたことによって不要となりました

内側の”しずく”は隣同士が接するような配置も試してみたのですが、最終的には少しだけ離すことにしました

コマの節点の数は43個になり、数は増えましたが、頂点の位置以外は共通の設定が使えるので、数ほどには複雑な構成にはならずに済みました

方向線も全ての節点で前後両方向指定しているので、節点と方向点の合計は図形全体で882個になります

仕上げ

まず、モノトーンの格子柄を描いてみました
今回は7角形を意識したものと、そうでないものの2点から彩色のヒントを見つけようとしました

ちょっと黒のインパクトが強すぎるかも知れないのですが、明るく躍動感のある彩色にチャレンジしました

アレンジ

モノトーンの違いでも分かるように、いろいろなアレンジが出来そうです
スケルトンの他に3パターンの彩色を試みたので、バリエーションのページもご覧になってください
バリエーションはこちらです